人間は21世紀再び奴隷となる。
私にはグローバリゼーションとは具体的にどういうものかわかりませんでした。しかし内山 節氏の「里という思想」を読んでおおよそ理解できた。それはアメリカという巨大なローカルな国のやりかたを世界のスタンダードとして特に経済を一元化するということです。それにたいしてそれぞれ文化や経済のシステムの伝統が違う国(ローカル)がその特性を温存したままで国際化を計る、いわば多層化を大切にする考えがあり、これが今、世界でアメリカの推し進めるグローバリゼーションと対立する思想と勢力である。こうして見るとアラブ諸国やアフリカ諸国がグローバリゼーションのなかにかつての植民地主義の亡霊の再来をみるのは当然でしょう。グローバリゼーションが富や情報の公正化に益するかと思ったら大間違いで強い者が正義であり弱者、敗退者は正義でないという弱肉強食の構造が益々鮮明になるのがその本質である。世界にとって一元化というのは強者が支配するには一番いい原理であります。この世界では今よりも一層人間の金をとる能力だけの価値に収斂されるだろう。世界は益々ゆったりして生きていくのとは正反対の社会になり人間の尊厳は無くなっていくでしょう。ここの所から世界各地で起こっているテロなど考えないとアメリカなどによりテロ=悪のレッテルを貼られアメリカの兵士たちが掃討のために政府によって動員され戦争は絶えない。誰が人、特に女子供を殺して喜ぶ人間がいますか。テロ集団のメンバーの多くが家族を殺され、家も職も失って人生に何も無くなって、テロ行為しかないとなったと思います。もしアメリカなどアラブの石油というものを狙わなかったら、今のテロによる混乱は最小限度にとどめられていたでしょう。大国の世界制覇は必然にシステムの一元化を伴うでしょう。今、先進国のなかにこのグローバリゼーションに反対する勢力が政府に反対して起こっています。彼らは伝統的なゆったりした生活を取り戻そうとしています。アメリカはアメリカスタンダードが一番合理的、民主的と考えてそれを世界に押し付けてきましたが、アメリカも一つのローカルに過ぎません。それがグローバルスタンダードになって世界が幸せになる筈がありません。何千年世界の人々は厳しくともそれぞれに調和を保ちゆったりした生活を送ってきました。白人が押し寄せる前まではネイチヴアメリカン(インデアン)は広大な自然のなかで少数の部族と平和を保ち自然を敬っていました。しかし白人の侵入で彼らの生活は一変し自然の調和も破れ巨大な国に成長しましたが長い目で見て地球の平穏には害になるかも知れません。歴史は急速にそれを証明する時がくるでしょう。9.11テロもアメリカ政府が知っていたという不思議な情報もあります。イラクを再攻撃するきっかけに利用したともいえます、いくら探しても大量破壊兵器など見つかりませんでしたから。強者の行動は常に正義、弱者は常に不正義、世界がこういう構造になったとき世界が幸福になる筈がありません。世界はアニメやゲームでえががれるような無慈悲な世界になるのも空想といっていられません。一流企業の正社員と非正規社員との格差、こんなシステムが瞬く間に定着してしまいました。グローバリゼーションがいかに人類を不幸に向かわせるかの認識を今持つべきであろう。前回も書きましたが今の文明は若者を「未来」として見ず「消費者」としか見ない。これで人間がもの化し単に入れ替えできるパーツに過ぎないと思うようになったら若者に未来はないでしょう。グローバル化は情報の公正化に繋がるどころかコントロール化が現実に行われています。人間の限度を越えた科学技術の発達は最早人間がコントロール不可能になってしまった所に今日の不幸があります。そして日々の急速な変化は永久に根本の病を究明できないまま流され続け、人は目先の楽しみに人生の価値を見つけ自分が退廃のなかにずんぶりひたっていることを社会も個人も意識できません。権力の座にいる少数のものだけが炯炯として世界戦略に飽くなき精力をつかっています。エジプト時代のように奴隷化は始まっているでしょう。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 現代がおかしいという自覚は時代を変える力になるだろう。(2009.11.06)
- 自己の深奥を見つめ、自己の欲望をコントロールすることにより真の自由感を獲得したいものだ。(2009.10.30)
- 失敗の後に学ぶことは尊い。(2009.11.04)
- 奉仕のない人生は人生ではない、また犠牲の伴わない奉仕は真の奉仕ではない。(2009.11.01)
- 意識を変えることそれこそが一番大切です。(2009.10.28)


コメント